厄介ユメオンナの備忘録

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CR69fesは何次元なのか

3年前、台風直撃し時短を余儀なくされた1stイベント。それを払拭するように天気に恵まれた本日2021.10.3、ディアヴォーカリストの2nd単独イベント「Blast!!!」は開催された。

3年前の記憶

台風(いうてそんなに降られなかったような)。各バンド持ち尺二曲。発表されないサバイバルの結果。続編告知がないことにショックすぎて帰りの電車は通夜だった。ツイッターの期限は、本来の期限かつライブ当日の9/30から1週間ほど延長され、別れを惜しむ時間みたいなのがあった。ツイッター最終日は大学の学園祭で、実行委員だったので大学に泊まっていたのだが、大学の講義室で普通に不安で泣いた。 昼公演でジュダ役斉藤さんとR…O…Nさん(巻き込まれ)が揉めるような下りがあり、夜公演ではハイタッチみたいなのしてたの印象的だった。クソギターの解像度がバリバリ高まった夜だった。他のバンドは正直何歌ったかくらいしか覚えてなくて書くことがない(ごめん)

今回のざっくり感想

何もかもがパワーアップしていた。

演者がキャストトークで言っていたが、まずは箱だ。収容人数的に、ぎちぎちのブリッツと今回の中野どっちが多かったのかは分からないが…個人的には広々していたしゆったり楽しめて、しかもめちゃくちゃステージと距離が近くて前回よりありがたかったように思う。

曲。前回より遥かに選択肢が増え、演者が届けたい曲もオタクが聴きたい曲も無限にあるだろう。本当に苦しい選択だったと思う。リジェフェスで比較的歌う機会に恵まれてるキャラとそうでないキャラがいるが、それぞれ最大限オタクフレンドリーな選曲をしてくれたように思う。

「前回歌った曲は今回やらない縛りがないんだったらRelationship聴きてえよ」などと言っていたオタク、夜公演で震え上がった。

篝火だと最愛は外せないし…ルミエとブレチャが割とお手本のようなセトリ(昼夜共通一曲目、二曲目回変わり)できてたのに、篝火が昼公演二曲めだった最愛を前に詰めてきたのアツかった。

昼公演、nsfwのMCの間に天井からぬっと出てきたミラーボールによる愉快な演出と懐古厨に突き刺さるかむかむみらくるでぶち上がるなどしたが、夜公演もミラーボールとともに大いに盛り上げてくれた。

しかしそれにしても。みんな思っていただろう。「配信90分ってことは今回も1バンド2曲だろう。でもそれじゃ足りない!かと言って全バンド3曲やる余裕はない。全員歌唱曲があれば………でもアイドルジャンルでもあるまいし…全員歌唱なんて……」

あった。

親切すぎて怖かった。共通のサビなのに、曲調が、歌詞がそれぞれのバンドごとに違うなんて、そんなの好きじゃないオタクはいない。昼公演は全部全員歌唱曲に持っていかれたし、その後のぬいぐるみの告知にもってかれた。円盤出るらしいので安心して内容を忘れられる(コラ!

そして昼夜異なる充実の新情報告知。嬉しすぎて開いた口が塞がらなかった。

コロナに見舞われた昨今。同じ作品を好むオタクと一つの箱にぶち込まれ、同じ画面で次回のPVを見て喜ぶと言う経験はいつぶりだろうか?沸き起こる歓声、新規絵、今までを作り上げてきたシチュエーションパートと、新しくバンドメンバーと作るドラマパートの二枚組CDの告知。

あのリジェットが、この期に及んで2枚組CDを????????

私は幻でも見ていたのだろうか。いや、そんなことはない。今ここにいるオタク全員が同じ幻を見ている。

こんなに…こんなに嬉しいことはない。これからもこのコンテンツを好きでいていいんだ!と本当に嬉しくて嬉しくて、嬉しい。嬉しいと言う気持ちを記録に残したい。マジで嬉しい。何か辛いことがあったら今日の嬉しさを思い出してほしい。

本題

皆様は声優によるライブを何次元だと認識していますか?

明確に、舞台俳優によるビジュアル再現に重きを置いた「舞台」「ミュージカル」それから派生する「ライブフェス」みたいなものは2.5次元と区分けされている。

私は夢女なので、彼氏は彼氏でしかなく、彼氏に似た声をしたおじさんお兄さんが歌うのは三次元のイタコイベント(なんだそれ)みたいな認識があった。前回の69fesも三次元だと思って見てた。声優は声優、キャラクターはキャラクター、バンド隊はバンド隊(バンド隊がいるイベント自体がもしかして、レア?世の中のコンテンツの声優ライブがどんななのかよくわかってない)。

しかし今回の69fesはそんな垣根を超えてきた。

きちんとメンバーが決まったブレチャのはじめてのフェス。バンドメンバーみんなで届けた音楽。歌い終わった後ヨシュア役島崎さんは、4人いるバンド隊のうち3人と…つまりコンテンツに準拠した人数と…ハイタッチを交わした(きちんとキャストトークで弁解(?)もしていたが…)。

それを見た時、ここにはバンドメンバーが、いる!と思った。なんなら2.5より2に近いのかもしれない。

何次元を見ているのか分からなくなり視界がぐらついた。混乱していた。昼公演とにかく混乱してたけど、夜公演でもバンド隊の人がバンドメンバー仕草をして、演奏以上のオタクへのサービスをしてくれたのは比較的冷静に受け止めることができ、世界の全てへの感謝でいっぱいになった。

もちろん声優によるキャラクターイタコのクオリティも非常に高く、声は本人だし動きも本人だし、なんか見た目以外全部本人だったみたいなところがあった。これは傲慢なオタクの意見だが、演者はそりゃこの数年台本を渡されアフレコしているので、少なくとも我々が知っているキャラクターの音源は全て知っている。我々の解釈に近いキャラクター仕草をしてくれるのはサービス精神のある声優なら簡単にこなせると言うか(サービス精神自体に感謝はするが、すごいこととは思わないというか(伝われ))。

でもバンド隊ってどうよ。シナリオ普段から見せられているわけではない方々も、作品の世界観の再現に快く協力してくれていて……

ありがたすぎて。それでバンド隊の人たちとハイタッチする演出したいとか演者が提案してくれたり多分したんだろう。本当にありがたい。生歌が聞ける以上の価値が、作品の世界観の掘り下げがそこにはあって……ありがてえ…ありがてえ……(語彙力なさすぎなのよ

単なる声優によるライブを超えたクソデカバリューが、ここにある。 全人類、配信を、円盤を、買おう。